株式会社ノイズ

【リピート通販におすすめのECカート3選】これから通販を始める企業がカートシステム選ぶときの注意点と選び方

通販事業には絶対に欠かすことができない「ECカートシステム」。
このECカート選びに、通販事業の命運がかかっていると言っても過言ではありません。

通販戦国時代ともいわれる現在では、いろいろな会社から、様々なカートシステムが出回っており、多くの経営者がコストにばかり気を取られて、安易に格安カートシステムを選んでしまいます。

戦略なしに格安カートシステムを選んでしまうと、必要な機能が揃っていないがために無駄なコストがかかったり、購入してくれた顧客層に対して、効果的なアプローチができないがためにリピート購入に繋がらなかったりと、思うように事業が成長せず、撤退を余儀なくされるということが少なくありません。

この記事では、これから通販事業を始める企業の経営者や担当者の方に、カートシステムを選ぶ際のポイントと注意点、および、弊社がおすすめするカートシステムをご紹介します。

コストだけでECカートを選んではいけない理由

ネット通販はリアル店舗に比べて、初期投資も少なく、手軽に始められるというメリットがありますが、それ故に、戦略なども何も考えずに、勢いだけで始めてしまう人が多いのが実情です。

そのため、どうやって新規顧客を獲得してくるのか、リピート購入に繋げるために、どういうアプローチをするのか、それにはどんな機能が必要なのか、というところまで考えが及ばず、一番わかりやすい「価格」だけを判断材料にして、ECカートシステムを選んでしまうのです。

リピート通販は既存顧客へのアプローチが肝

通販事業を展開していくためには、当然ながら、新規顧客の獲得も大切ではありますが、一番重要なのは、既存顧客にリピート購入してもらうためのアプローチなのです。

見落としがちですが、既存顧客にどれだけ長く愛用してもらえるかで、事業の成長スピードが格段に変わります。

通販事業者の多くが、新規顧客の獲得にはどんどん予算をかけて広告を展開しますが、長年にわたり、ずっと愛用してくれている長期優良顧客(ロイヤルカスタマー)には、ほとんど予算を割いていないのです。

パレートの法則でも言われているように、売上の8割を2割の既存顧客である長期優良顧客が支えてくれているにもかかわらず、そこにはほとんど予算をかけないのです。

とても不思議に感じるのですが、これも、カート選びに失敗していることが1つの要因です。

リピート通販ではCRM(顧客関係管理)が必須機能

格安のカートシステムでは、商品を販売するところまではいろんな機能がありますが、その先の顧客管理に重要なCRM(顧客関係管理)機能が付いていないことがほとんどです。

つまり、長期優良顧客にアプローチしようにも、誰が売上に貢献してくれているのか判断する術がないのです。

通信販売というビジネスモデルが定着する前であれば、新規顧客の獲得にかかるコスト(CPO)もそれほど高くないため、とにかく広告費をかけて新規顧客を獲得して売上を伸ばすということも可能でした。

しかし、通販戦国時代とも言われる現在では、どのジャンルにも複数社の競合が存在し、通販業界全体がレッドオーシャンとなっているため、それに準じてCPOも年々上昇しています。

新規顧客の獲得にかかる費用が跳ね上がるということは、これまでのような新規頼みのやり方では、到底、賄えなくなってくるため、いかに既存顧客のリピート率や継続率を上げるかが重要になってくるのです。

それを考えると、顧客管理(CRM)機能を持たないカートシステムを選択していることが、どれだけ無謀なことなのかお分かりいただけるかと思います。

「売上が軌道に乗ったら~~~」は超危険!

よく、「売上が軌道に乗ってから、ちゃんとしたカートシステムに乗り換える」というお話を聞きます。

確かに、売上が立つかもわからない状況で、いきなり月額数万円のECカートを導入するのは抵抗があるでしょうし、そのお気持ちはわからなくもないのですが、「売上が軌道に乗ったら」という考え方は非常に危険です。

なぜ、この考え方が危険なのか?その理由は、大きく2つあります。

一番大きな理由は、システムの切り替えに潜むリスクを認識していないということです。
そして、もう1つの理由は、「売上が軌道に乗ったら〜」という考えの甘さです。

それぞれ詳しく解説していきます。

カートシステムの切り替え時に潜むリスク

カートシステムの切り替えには、以下の3つのリスクが潜んでいますが、大半の人はこれに気付いていません。

  • ● 定期購入の解約や顧客離れ
  • ● 基幹システムとの連携不備
  • ● 顧客の個人情報漏洩のリスク

格安ECカートサービスは、使い続けてもらってなんぼですので、みすみす顧客データを渡してくれません。

特に、低価格帯のカートシステムには、顧客情報のエクスポート機能が付いていないため、新しいカートシステムにこれまでの顧客情報を引き継ぐことができません。

そのため、システム切り替え後に、データを手入力で移行するか、ユーザーに再登録してもらう必要があります。

手入力での移行作業には、当然、人手が必要ですから人件費もかかってきますし、移行作業中に定期サイクルなどの情報を変更されてしまうと、トラブルのもととなるため、移行作業期間中は基本的にシステムを停止しなくてはいけません。

そうすると、余分な人件費がかかったり、機会損失に繋がったり、顧客に不便を強いることになったりします。

一方、ユーザーに再登録してもらう場合、再登録の手間が面倒でそのまま顧客が離れたり、解約する事が面倒で継続購入していた顧客に、解約の口実ができてしまったりと、顧客離れを加速させてしまう場合があります。

また、システムの切り替えによって、基幹システムと連携できなくなるなど、従来のやり方では対応できなくなる業務も出てくるため、システムのカスタマイズや改修が必要になり、余計な出費が増えてしまう場合もあります。

さらには、カートシステムの切り替えに伴う、顧客情報のエクスポート&インポートの際に、個人情報が流出してしまうリスクもゼロではありません。

他にもシステムの切り替えによるリスクは様々あるため、初期の導入段階から、どのくらいの売上規模を目指すのかを念頭に、ある程度想定をした上でカートシステムを選ぶことが大切です。

「売上が軌道に乗ったら~~~」という考えの甘さ

もう1つの理由である「売上が軌道に乗ったら〜」という考えの甘さです。

EC事業(ネット通販)は、リアル店舗に比べると参入障壁がとても低く、カートシステムさえ導入すれば、簡単にモノが売れると考えている方が少なくありません。

しかし、カートシステムの導入は、あくまでもスタート地点に立っただけに過ぎません。

ネット通販は全国区で展開できるため、商圏は確実に拡がり、地元商圏で営業するよりも売上が上がる見込みはありますが、それは他の競合他社も同じ条件ですので、かえって他の地域の競合と闘わなくてはならないのです。

そんな中で自社商品を買ってもらうには、集客して商品を知ってもらい、魅力を感じてもらう必要があります。

これらのことを、どこまで真剣に考えているのか?が非常に重要なカギとなってきます。

戦略を考えた上で、カートシステムを決めているのであれば、格安カートでも何も問題はありません。

しかし、ほとんどの人が戦略を何も考えずに、「カートシステムを導入すれば売れる!」と思い込んで通販事業を始めるため、通信販売は「新規参入の障壁は低いけど、事業撤退も早い」と言われているのです。

厳しいことを言いますが、カートシステムを導入すれば売れた時代はとっくに終わっているのです。通販戦国時代の現代において、「売上が軌道に乗ったら考える」という経営者に事業性があるとは考えられません。

以上のことをしっかりと考えた上でカートシステムを選ぶことが大切です。

リピート通販のカートシステムを選ぶときのポイント

ここまでカートシステムの重要性についてお話してきました。
ここからはリピート通販に適したECカートシステムを選ぶときのポイントについて説明します。

リピート通販のECカート選びのポイントは、以下の6つです。

  • ● 販売方式の対応範囲
  • ● 決済オプションの多様性
  • ● 販売促進機能の充実度
  • ● 運営効率化機能の充実度
  • ● 顧客管理機能の充実度
  • ● セキュリティの信頼度

以下でそれぞれ解説していきます。

販売方式の対応範囲

都度購入の物販と異なり、リピート通販のECカートシステムには、多様な販売方式への対応(定期購入、まとめ買い注文、予約販売など)が求められます。

特に、購入サイクルやお届け日の指定ができると、ユーザーの利便性も高まり、継続率向上にも繋がります。

他にも、取り扱い商品によっては、季節ごとにお届け内容が変わる、頒布会形式の対応が必要な場合もあります。

決済オプションの多様性

顧客が好みや利便性に応じて選べる、多様な決済オプションもネット通販の成功に不可欠です。

銀行振込やクレジットカード決済だけでなく、コンビニ後払い決済や各携帯会社のキャリア決済、電子決済オプション(楽天ペイ、Amazon pay、LINEpay、Apple Pay、PayPalなど)が選択肢にあると好ましいでしょう。

このような多様な決済方法の提供によって、顧客の利便性が向上し、支払方法が原因となる離脱(カゴ落ち)の減少に繋がります。

また、国際市場での販売(越境EC)を考慮する場合は、ビットコインなどの仮想通貨や海外通貨などの決済方法への対応も重要です。

販売促進機能の充実度

効果的な販売促進を行うには、顧客の関心を引き寄せ、購入意欲を刺激することが重要です。例えば、期間限定セールや割引クーポン、購入回数に応じたロイヤリティプログラム、バンドル販売などが含まれます。

また、顧客の購入履歴や行動パターンを分析し、パーソナライズされた「オススメ商品」を提示する機能も高い販促効果が期待できます。

これらの販促機能は、顧客体験の質を向上させると同時に、リピート購入や平均購買額(顧客単価)の増加にも大きく貢献してくれます。

運営効率化機能の充実度

オンラインストアの運営効率を高めるには、在庫管理、注文追跡、顧客対応、財務報告などの面で自動化や効率化を図れる機能が必要です。これらの機能により、時間を要する手作業を削減し、誤りを減らすことができます。

また、リアルタイムでの在庫更新や自動化された配送プロセスなどは、顧客満足度を高めるためにも重要です。

顧客管理機能の充実度

顧客の詳細なデータを収集し、それを活用してパーソナライズされた体験を提供することができるシステムは、顧客ロイヤリティを高める上で非常に有効です。購入履歴、閲覧履歴、顧客の好みや反応などの情報を活用して、よりターゲットに合ったマーケティングや顧客サービスを提供することが可能です。

これにより、顧客の満足度を高めると同時に、より効果的なアップセルやクロスセルの機会を生み出します。

セキュリティの信頼度

オンラインビジネスにおいて、顧客の個人情報と金融情報のセキュリティは最優先事項です。

データの暗号化、安全な決済ゲートウェイ、不正アクセス防止策、定期的なセキュリティ更新と監査など、強固なセキュリティ対策を備えたシステムを選ぶことが重要です。

顧客は自分の情報が安全に取り扱われていると感じることで、より安心して購入を行います。

また、データ漏洩やセキュリティ侵害は企業の信頼性に大きな損害を与えるため、高いセキュリティ基準の維持は企業の信用にも直結します。

リピート通販のカートシステムを選ぶときの注意点

リピート通販のカートシステムを選ぶ際には、単に機能の豊富さだけでなく、実際のビジネスニーズに適合するかどうかを総合的に判断することが重要です。

カートシステムが持つ機能、コストパフォーマンス、ユーザー視点での使いやすさ、管理画面の操作のしやすさなど、複数の要素を慎重に評価する必要があります。

適切なECカートシステムの選定は、効率的な運営と顧客満足度の向上に直結します。

必要な機能が備わっているか

カートシステムにどれほど多くの機能が備わっていたとしても、ビジネスモデルや販売戦略に必要な機能が備わっていなくては、まったく意味がありません。

例えば、定期コースで販売していきたいのに、「定期購入機能」がついていなかったり、季節に応じた変動商品を販売するのに、「頒布会機能」がなかったり、購入回数に応じた販売促進をしたいのに、「顧客管理機能」がなかったりすると、その時点でビジネスモデルが破綻してしまいます。

細かいところでは、定期購入の購入サイクルは、どの程度、柔軟に指定できるのか、割引やクーポンの適用条件はどのように指定できるのか、顧客分析はどこまで細かくセグメントできるのか、など、特定のニーズに対応するために不可欠な機能がきちんと含まれているかを確認することが大切です。

また、将来の事業拡大を見越して、事業規模に応じた拡張性や、カスタマイズの柔軟性も重要なポイントです。

コストと機能のバランスはとれているか

カートシステムの選定では、提供される機能とコストのバランスも考えなくてはいけません。

機能が充実しているカートシステムほど高額になる傾向がありますが、必ずしも、ビジネスの要求を満たすわけではありません。売上目標に則った予算内で、最大限の価値を見いだせるカートシステムを選ぶことが、通販事業の成功につながります。

また、隠れたコストや将来的なアップグレード費用も考慮に入れる必要があります。

機能追加のためのオプション費用や、販売件数に応じた販売手数料など、月額費用の中に含まれていない隠れたコストが、思わぬ落とし穴になってしまうことがあるので注意が必要です。

ユーザー視点で使いやすいか

カートシステムは最終的なユーザー、つまり消費者にとって、直感的で使いやすいものでなければなりません。

ユーザーインターフェースの使いやすさ、ナビゲーションの明瞭さ、決済プロセスの簡潔さなどが重要です。顧客がストレスなく購入プロセスを完了できることが、リピート購入と顧客満足度の向上に直結します。

また、最近では、お問合せの電話番号を非公開にしていたり、定期購入の解約窓口を意図的に複雑にしたりする企業が散見されますが、ユーザービリティ(利便性)の観点から考えると、これは逆効果であると言えます。

電話番号を公表しないことで無駄な対応を減らせたり、解約窓口を複雑にすることで、解約を遅らせることはできるかもしれませんが、ユーザーに不快感を与えてしまうため、結果的にマイナスな印象を与えてしまいます。

特に、定期購入を解約するときは、商品や企業に対して、ネガティブな印象を抱いている場合が多いのに、最後の最後にも不快感を与えてしまうと、挽回の余地がないため、二度と戻ってきてくれないばかりか、口コミとしてネガティブな評価を放出されてしまうリスクが高まります。

顧客がストレスなく、購買行動を完結させるためにも、ユーザー視点で使いすやいECカートシステムを選ぶことが重要です。

管理画面は使いやすいか

ECカートシステムの管理画面の使いやすさも重要なポイントです。

日々の運営業務において、管理者が直面するタスクやデータ管理が容易でなくてはいけません。在庫管理、注文処理、顧客対応、レポート作成などの機能が直感的に操作できるかどうかを確認することが重要です。

特に、通販事業の日々の業務では、同じような作業を、同じような時間帯に行うことが多くなるため、日常業務の支援機能が充実していると、業務効率も大幅に改善されます。

また、カスタマイズの柔軟性や拡張性も将来のニーズに対応するために考慮すべきポイントです。

リピート通販におすすめのカートシステム3選

これまで説明してきたように、リピート通販成功のカギは「適切なECカートシステムの選定」にあります。

ここでは、リピート通販に特化した機能を備えていて、多様なニーズにも応えることができる、おすすめのECカートシステムをご紹介しますので、それぞれのカートシステムが持つ独自の特徴と強みを詳細に解説し、あなたのビジネスに最適なECカート選びの参考にしてみてください。

W2 Repeat(旧:リピートPLUS)

リピート通販ならコレ一択!

「W2 Repeat」は、単品リピート通販をはじめとする、定期通販特化型のECカートシステムです。

特にD2C(Direct to Customer:直接消費者への販売)および、定期通販に焦点を当てており、事業の立ち上げから年商100億円規模までのビジネスニーズに対応できる設計となっています。ヘルスケア商品や化粧品・美容業界を含む、多数のEC事業者に採用されています​​。

W2 Repeatの強みは、1,000以上の豊富な機能を提供している点にあります。このECカートシステムは、リピート通販に必要な機能を網羅しており、売上増加と業務負担の軽減に注力しています。

フォーム一体型LP(ランディングページ)、ステップメール、クーポン機能といった販促機能や、事業者の業務効率化を考慮した顧客管理機能などが含まれており、これらの機能により、顧客のLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)の最大化をサポートし、事業者の売上向上に貢献しています​​​​。

また、W2 Repeatはその評判も非常に良く、リピート通販事業の効率的な運営を支える豊富な機能が評価されています。ステップメールやクロスセル・アップセルなどの機能が特に売上に貢献しているとされています​​。さらに、このシステムでは、様々な機能を組み合わせることにより、既存のECサイトのリプレイス(置き換え)の際、元のサイトの再現が可能であるという柔軟性も提供しています​​。

さらに、W2 Repeatは、セキュリティ面も強力で、過去に情報漏洩等を起こしてしまった企業が、最後に辿り着くカートシステムとの異名があるほどです。

このように、W2 Repeatはリピート通販事業において高いパフォーマンスを発揮し、事業者のニーズに応じたカスタマイズや多様な機能を通じてビジネスの成長をサポートする強力なECカートシステムです。

初期費用 【スタンダードプラン】49,800円
【プロフェッショナルプラン】79,800円
【エンタープライズプラン】要問合せ
月額費用 【スタンダードプラン】49,800円
【プロフェッショナルプラン】79,800円
【エンタープライズプラン】要問合せ
定期購入対応 標準装備
決済方法 クレジットカード決済、携帯キャリア決済、Webコンビニ決済、後払い決済、Paypal決済など
おすすめの機能 フォーム一体型LP、ステップメール機能、アップセル/クロスセル機能、セット販売、注文同梱設定、お試し販売、ノベルティ付与、受注ワークフロー自動化、ターゲットリスト、会員ランク、チラシ・サンプル同梱、納品書・ピッキングリスト、メール・電話情報一元管理、など

 


カラーミーリピート

「カラーミーリピート」は、GMOペパボ株式会社が提供するリピート通販専用のカートシステムです。

このECカートシステムは、定期購入やリピート購入に特化しており、安定した収益や顧客の獲得をサポートすることを目的としています。また、販売開始までの初期費用が無料であり、その後の利用も条件次第で無料で継続可能という点が特徴です​​。

カラーミーリピートは、運営者が設定する内容も非常にシンプルです。管理画面はわかりやすいデザインで構成されており、指示に従って情報を登録するだけで簡単に販売を開始することができます​​。商品登録からサイト公開までのプロセスは最短で10分で完了し、商品サイトの作成は必要事項を入力するだけで完成します。

また、カード決済の審査手続きが不要であるため、サイトの完成後、迅速に販売を開始することが可能です​​。

カラーミーリピートのもう1つの強みは、そのコストパフォーマンスにあります。他社の定期購入向けショッピングカートと比較すると、初期費用は無料、月額費用も10,780円~と非常に低価格で利用できる点が魅力です​​。

このような特徴から、カラーミーリピートは小規模事業者や初めてリピート通販を開始する事業者にとって、特に利用しやすいシステムと言えるでしょう。

初期費用 無料
月額費用 10,780円
定期購入対応 標準装備
決済方法 クレジットカード決済、Paypal決済など

 


makeshop

「makeshop」は、GMOメイクショップ株式会社が運営するECカートシステムで、ECサイトの構築と運営支援に特化しています。

このシステムは、流通額で10年連続国内No.1を獲得し、導入実績が10,000社以上に及ぶ実績を持っています。さらに、651種類以上の豊富な機能と100種類以上のデザインテンプレートを提供しており、ユーザーにとって多様なニーズに対応できる柔軟性を持っています​​。

このサービスは、東京都港区に本社を置くGMOメイクショップ株式会社によって運営されており、国内で高い知名度を誇るASPショッピングカートサービスです。導入実績は22,000店舗以上に及び、ネットショップASPサービスの分野で広く利用されています​​。

2004年にサービス開始以来、Makeshopは日本最大のECショッピングカートサービスとしての地位を確立しています。2013年以降、ショッピングカートの流通総額で国内1位を連続で獲得し、日本屈指のカートシステムとしての評価を受けています​​​​。また、大手GMOグループ系列で提供されているカラーミーショップと同様に、比較的低価格でありながら多様な機能を搭載している点が特徴です​​。

これらの特徴から、「makeshop」は日本のEC市場において高い信頼性と実績を持つ、多機能かつ柔軟なショッピングカートシステムと言えます。多様な業界や規模のビジネスに適応し、ユーザーに最適化されたECサイト構築をサポートすることが可能です。

初期費用 【プレミアムプラン】11,000円
【エンタープライズプラン】110,000円~
月額費用 【プレミアムプラン】12,100円
【エンタープライズプラン】60,500円~
定期購入対応 オプション対応
(GMOペイメントゲートウェイ利用)初期費用:330,000円、月額費用:0円
(GMOイプシロン利用)初期費用:110,000円、年間契約:66,000円
決済方法 クレジットカード決済、オンライン決済、Webコンビニ決済、後払い決済、ネット銀行、携帯キャリア決済、など

有名カートシステムがランクインしていない理由

ネット通販を行うにあたり、「ECカートシステム」と検索すると、かなりの数のカートシステムが存在していることが分かります。

しかし、この記事では、3社しか紹介していません。他のサイトでは頻繁に目にする、有名どころのカートシステムを紹介していないのはなぜ?と思われる方もいるかもしれません。

なぜ、有名どころのECカートシステムについて掲載していないのか、それには3つの理由があります。

理由1:W2 Repeatが圧倒的に優れたているから

1つ目の理由は、いたってシンプルで、弊社イチ押しの「W2 Repeat(旧:リピートPLUS)」が、圧倒的に優れたECカートシステムだからです。

過去に様々なカートシステムの運用にかかわってきましたが、そのすべてで、「こんな機能があったらいいのに」「なんでこれができないの…」という経験をしてきました。

フォーム一体型LPや、フォーム最適化(EFO)、カゴ落ち防止策など、受注フローに関する機能は、どのカートも似たり寄ったりでそれほど大差ありませんが、顧客管理に関しては、ほとんどのカートシステムで機能不足に感じていました。

狙った顧客層のセグメントリストの作成や、日々のパターンかされた受注フローの自動化など、他のカートシステムではできなかったことが、W2 Repeatではほとんど対応可能なのです。

カートシステムを選ぶ際に、最重要視するポイントが「価格帯」である場合は、W2 Repeatは少し高いと感じるかもしれません。

しかし、前述したように、事業性をもって通販事業を真剣に取り組もうと考えているのであれば、この金額帯のカートシステムを選ぶべきです。

そのように考えると、月額5万円前後のカートシステムの中では、圧倒的にW2 Repeatが優れていると言えます。

この価格帯のカートシステムは、他にも「たまごリピート」、「サブスクストア」、「楽楽リピート」、「侍カート」などがありますが、総合的に判断するとW2 Repeatに軍配が上がります。

また、機能面はさることながら、ECカートシステムで本来、もっとも重要な要素である「セキュリティ」の観点からも、W2 Repeatは優れています。

第三者機関による脆弱性診断をクリアした、業界TOP水準のセキュリティ対策と評価実績が支持され、「セキュリティが安心できるECプラットフォームNo.1(日本マーケティングリサーチ機構調べ)」を取得していることからも、セキュリティ対策の堅牢さが分かります。

これらの観点から、W2 Repeatが圧倒的No.1のカートシステムであるため、他のカートを選ぶなら、W2 Repeatを選んだ方がいいと考えるため、ここでは他のECカートシステムの紹介を省略しています。

とはいえ、コストも無視はできない、という方にオススメなECカートとして、「カラーミーリピート」と「Makeshop」を低価格帯カートとして紹介しております。

この2つは、それほど大きな差がないため、どちらを選んでもそんなに変わりませんが、今回はリピート通販に特化してご紹介していますので、カラーミーリピートをやや優先的に紹介しています。

理由2:選択肢が増えるだけで迷宮入りするから

2つ目の理由は、たくさんのECカートを紹介しても、選択肢が増えるだけで、結局どれを選べばいいのか分からなくなってしまうからです。

スペック一覧表のような形で紹介しているサイトもたくさんありますが、検討項目も千差万別であり、余計に悩んでしまうだけだと考えているからです。

弊社でも、主要カートシステムの比較表を作成しましたが、項目が多すぎる上に、販売する商材や販売モデルによって、必要な機能がまちまちであることから、一覧表があまり役に立たないと感じたため、現在ではほとんど活用していません。

理由3:アフィリエイト報酬を狙っていないから

たくさんのカートシステムを比較して紹介しているサイトは、取次店報酬やアフィリエイト報酬を目当てにしたサイトがほとんどです。

報酬を目当てにしているサイトの場合、クライアントの事業に関与することはないため、どのカートシステムが選ばれようと関係ないのです。

そのため、掲載するECカートは、報酬額が高いか、知名度が高いか、の判断基準で選ばれてしまいます。

また、通販の実務経験がなければ、受注から発送までの一連の流れがわからないため、どういう機能が必要なのか、どんな機能があったら効率が良くなるのか、といった視点がわかりませんし、顧客管理がどうして重要と言われるのか、適切に管理するためにどんな機能が必要なのか、も経験がないため、カートシステムの提供会社がPRしている内容くらいしか触れることができません。

だから、似たようなランキング結果の比較サイトばかりになってしまうのです。

弊社では、伴奏型のEC戦略コンサルティングサービス(ノイズ式ECコンサル)を提供しており、クライアントと二人三脚で事業に直接、関わっていくため、クライアントの事業成長に真剣に向き合って、ECカート選びからサポートさせていただいています。

そのため、この記事では、クライアントにとって、本当に必要なECカートしか紹介していません。

EC-CUBEやWooCommerce、Shopifyをおすすめしない理由

ECカートシステムを選ぶ際に、機能の拡張性やカスタマイズの柔軟性などから、スクラッチ型の独自カートシステムを選択される方もいます。

EC-CUBEやWooCommerce、Welcart、Shopify、futureshopなどが多いです。

この他にも、自社で契約したサーバーにCGIなどを設置して構築する、独自開発型のカートシステムはたくさんありますが、これらのECカートシステムはおすすめできません。

なぜなら、セキュリティ対策の難易度がかなり高いからです。

販売するものがBtoB商材であれば、顧客情報は一般公開されている場合が多いので、それほど気にすることはありませんが、一般消費者をターゲット顧客とするBtoC商材であるならば、これらのカートシステムは絶対におすすめしません。

ネット通販は、その特性上、他のビジネスモデルよりもセキュリティリスクが遥かに大きいのです。

にもかかわらず、運営責任者やスタッフは、全員が全員、セキュリティに精通している訳ではありません。

平均的なリテラシー感覚を持っている人であれば、これがどれだけ恐ろしいことなのか一目瞭然ですが、WEBというだけで知らんぷりを決め込む経営者は意外にも多いのです。

実際に、過去に個人情報流出で問題になった会社が使っているカートシステムは、これら開発系のECカートシステムが多いのです。

令和4年3月に個人情報保護委員会が行った「ECサイトへの不正アクセスに関する実態調査」によると、ECサイトの開発・構築形態は、自社開発(独自アプリケーション利用)が6%、自社開発(オープンソース利用)が14%、外部委託が77%、クラウドサービス利用が3%、ショッピングモールの利用は0%だったと報告されているのです。

なんと、不正アクセスのあったECサイトの97%がいわゆる開発系のカートシステムなのです。

そして、不正アクセスの直接的な原因として、「決済画面の改ざんを引き起こす脆弱性」が37%、「SQLインジェクション」が31%、「ECサイトの管理者画面へのアクセス制限不備」が15%、「その他」13%、「わからない」4%と挙げているのです。

他にも、「不正アクセスの発生理由についての自社の認識」や「不正アクセスを受けたECサイトの保守・運用の形態」など、興味深い結果になっているので、興味がある方はそちらも読んでみてください。

ここでお伝えしたいことは、サーバーやプログラミングの知識がない人が、開発系のカートシステムを導入することは、非常に危険であるということです。

情報漏洩が起こると、被害者への補償、システム復旧のための改修費用、セキュリティ強化のための設備投資や人員教育のための費用、セキュリティ対策要員の配置など、考えただけでゾッとするほどの負担になります。

そして、セキュリティ対策は「守る側よりも、破る側の方が圧倒的に有利である」ということを常に肝に銘じておかなくてはいけません。

だからこそ、独自開発系のカートシステムは絶対におすすめしないのです。

最後に

ここまで多方面からECカートシステムの選び方と、注意するポイントについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

これから通販事業を始めようと考えられている方にとって、少しでも参考になっていると嬉しく思います。

長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

ノイズ式ECコンサル|49,800月額円からの伴奏型コンサルティング

著者情報

代表取締役
高倉 圭佑
福岡市を拠点にホームページ制作やSEO対策、リスティング広告運用代行、WordPressカスタマイズなどをおこなう株式会社ノイズの代表取締役。

『クライアント企業の利益を最大限に追求する』という使命のもと、中小企業様や個人事業主様のWEB集客をお手伝いさせていただいております。

小規模事業者でも、限られた資源(資金・人材)を効率よく活用することで、大企業にも負けず、企業利益に貢献するWEBマーケティング施策をご提案いたします。