SEOの歴史の変遷~昔と今の違い~
時代の流れとともに、SEO対策の手法もずいぶん変わってきました。なかには以前は有効だったけど、今ではペナルティの対象となる手法も存在します。ここでは、過去と現在のSEO対策における違いをご紹介します。
目次
過去のSEO対策
以前のSEO対策は現在と比べると、スパム行為による手法が大半を占めていました。
今も昔も「ユーザーにとってより良いコンテンツを提供する」というGoogleの方針は変わっていませんが、以前の検索エンジンでは、評価のロジックが現在のものより難しくなく、抜け穴となる手法が多く存在していました。
「被リンク数が多いサイトほどSEOに有利」という話を聞いたことがあると思いますが、これも抜け穴のひとつでした。これは、被リンク(外部リンク)が多いということは、たくさんのサイトから評価されているのだから、優れたコンテンツだろう。と評価するロジックがあったからです。
そのため、以前のSEOでは、より多くのリンクを得るための施策が行われていました。
他にも、ページの中に出てくるキーワードの出現頻度が多いほど高く評価されていて、ユーザーには見えない隠しテキストとして、キーワードを過剰に詰め込むという手法もありました。
このように過去のSEO対策では、コンテンツの内容よりもテクニック寄りの手法がほとんどでした。
その手法のほとんどは現在では「ブラックハットSEO」と呼ばれるもので、Googleが評価するロジックに対し、集中的に施策を行うことでGoogleに良いコンテンツと誤認させる手法だったのです。
しかし、Googleも黙ってはいません。
次々とそういったやり方に対して対策を講じ、現在ではこれらの手法はペナルティの対象となってしまいます。
テクニック寄りの対策がまったく効果なしということではありませんが、それだけで順位があがるというような単純なものではないことを理解しなければいけません。
現在のSEO対策
現在のSEOは、過去に比べ、より本質的になっていると言われています。
それは「ユーザーにとってより良いコンテンツを提供する」というGoogleが目指している形に近づいているということです。
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
Googleは ユーザーファーストを掲げている
Googleの基本的な理念は今も昔も変わりません。それは「全てはユーザーのため」であるということです。
以下に Googleが現在も掲げている10の理念を引用します。
Googleが掲げる10の事実
- 1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 2.1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 3.遅いより速いほうがいい。
- 4.ウェブ上の民主主義は機能します。
- 5.情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 6.悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 7.世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 8.情報のニーズはすべての国境を越える。
- 9.スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 10.「すばらしい」では足りない。
基本的に Googleのサービスはこの理念を元に作られ、運営されています。
検索結果に良質なコンテンツを表示させるというのも、ユーザーにとってその方が便利だからです。
また、3についてはSEOにも重要な関係があります。また、Googleは現在、表示速度の遅いページに対して「Slow」マークを付けるテストを行っています。
4は、被リンクが今でも有効であることを示しています。
以前はPageRankという指標を使っていました。これは質の良いコンテンツは、多くのコンテンツからリンクが張られるはずという考えのもと評価されていました。
5では、Googleがモバイルファーストを推奨していることがわかります。
このように、Googleの掲げている理念を理解することで、本当に効果があるSEO対策か見極められることでしょう。
Googleが求めているのは質の高いコンテンツ
Googleは、ユーザーが検索したキーワードに対して、より良いページを検索結果として返すことでユーザーの満足度を高めたいと考えています。そのため、より質の高い検索結果を返すことに繋がるサイトを評価しています。
質を高めるための仕組みとして、「パンダアップデート」や「RankBrain」などのアルゴリズムがあります。
質の高い被リンクが集まるページは良いコンテンツとして評価される
以前のSEO対策から被リンクが重要だと言われてきました。しかし、現在のSEOでは、被リンクはスパム行為とみなされペナルティの対象になるとも言われています。実際はどちらが本当なのでしょうか。
現在のSEOでも被リンクは重要な要素のひとつです。しかし、以前のSEOのように被リンク数だけで検索順位が上がる時代は終わり、質の高い被リンクのみが効果がでる時代になっています。